脂肪吸引に向く人・向かない人

肥満;

「痩せたいけど脂肪吸引は不安・・・」と躊躇している方も多いのではないでしょうか。

確かに運動や食事制限をはじめとする一般的なダイエットとは違って、脂肪吸引はれっきとした「手術」ですし、行うにあたってある程度のリスクも伴います。

また、脂肪吸引をすれば誰でも半永久的にスリムな体型を維持できるわけではありません。脂肪吸引には向く人と向かない人がいるからです。

脂肪吸引に向く人の傾向とは

スリムな体型を目指して全身の脂肪吸引を希望する女性は少なくはありません。

巷では運動や過度な食事制限をすることなく、確実に痩せることができる究極の方法とまで言われている脂肪吸引ですが、冒頭でも述べた通りすべての人に向いている手術というわけではありません。

しかし以下に挙げた特徴に当てはまる人の場合、脂肪吸引に向いている可能性が高いと言えます。

部分的に痩せたい

脂肪吸引は基本的に自分ではコントロールすることが難しい部位の脂肪もしっかりと除去することができます。

しかし脂肪吸引の場合、手術範囲が広ければその分身体にかかる負担は大きいですし、手術のリスク自体も高まる傾向にあります。

もちろん手術にかかる費用も高額になっていきますので、いろいろな部位を脂肪吸引することは現実的ではありません。

そのため、全身をすっきりさせたいというよりは、「気になる部位の脂肪だけを落としたい」「今より少しスタイルを良くしたい」といった人の方が脂肪吸引に向いていると言えます。

もともと体重コントロールができている

脂肪吸引をすれば気になる部位の脂肪を除去しスタイルを良く見せることは可能ですが、痩身効果を維持するためには自身の努力もそれなりに必要になってきます。

脂肪吸引は比較的リバウンドが少ない方法だと言われていますが、手術後も長期間スタイルを維持するためには自己管理も大切なのです。

そのため、脂肪吸引はもともと自分で体重コントロールができている人の方が向いていると言えます。

脂肪吸引に向かない人の傾向とは

続いては脂肪吸引に向かない人の特徴を見ていきましょう。

体重を落としたい

体重計

脂肪吸引することで気になる部位の脂肪を落とすことはできますが、実は体重は体型ほど急激に変化しないことがほとんどです。

脂肪は筋肉よりも軽いため、特にもともと筋肉質の人の場合は脂肪を除去したとしても体重が急激に減少する可能性は低いと言えます。

全身を脂肪吸引したい

全身を脂肪吸引したいと希望する人も少なくはないようです。しかし部分的ならともかく、全身への脂肪吸引は基本的にはおすすめできません。

先ほども述べたように複数個所の施術は出血量も多くなりますし、身体への負担もより重くなるため手術自体にリスクが伴います。

もともと脂肪量が少ない人なら一度に複数個所の脂肪吸引を行ってもそれほど危険ではないかもしれませんが、一度に吸引できる脂肪量は限られていますし施術箇所が多ければ多いほど費用も高額になります。

また、吸引する脂肪量が多ければ多いほど出血量が増えるので、手術後にひどい貧血を起こす可能性も0ではありません。

内臓脂肪が多い

一概に「脂肪吸引」と言ってもいろいろな種類の施術方法がありますが、基本的にはどれも皮下脂肪にアプローチして脂肪を取り除く手術となります。

そのため、もともと皮下脂肪が多い人なら除去できる脂肪量も多いので高い効果が期待できますが、逆に内臓脂肪の方が多い人は脂肪吸引しても効果がわかりにくいようです。

そのため、内臓脂肪が多めの方は脂肪吸引に向いていないと言えます。

長期の休みが取れない

脂肪吸引の手術を受けた後は、ある程度のダウンタイムが必要になります。

ダウンタイムとは手術を受けた後日常生活に戻るまでの期間のことで、脂肪吸引の場合は手術した部位や施術方法によって必要な期間が異なるようです。

手術後すぐは、まず痛みが出てきます。

続いて腫れや内出血がみられるようになり、むくみが出るようになってくると脂肪吸引の効果もわかりやすくなるようです。

多くの部位では脂肪吸引の効果が出るまで1か月程度かかると言われています。

ダウンタイムには個人差がありますが、十分に脂肪吸引の効果を実感できるようになるまで半年から1年要する人も少なからずいるようです。

また、術後の経過によってはダウンタイム中に日常生活を制限されるケースもあるので、脂肪吸引をする場合は長期間のお休みがないと難しいと言えます。

脂肪吸引後は1週間ほど入浴することができないので、汗をかく夏場のお休みしか取れない人も厳しいかもしれません。

脂肪吸引を受けられない人

病気や体質によっては、脂肪吸引が受けられないことがあります。しかし、脂肪吸引には、さまざまな施術方法があるため、一つの施術方法がダメでも、他の方法なら可能という場合もあります。ここでは、脂肪吸引が受けられない場合とその理由を詳しく紹介していきます。

心臓疾患のある方

心臓疾患のある方は、皮膚を切開するタイプの脂肪吸引手術が受けられない場合があります。切開するタイプの脂肪吸引施術には、麻酔が使用されます。麻酔の範囲は、全身または体の広範囲になりますので、心臓に大きな負担がかかってしまいます。そのため、心臓疾患のある方が、皮膚を切開する脂肪吸引手術を受けると、手術中または手術後にショック状態になってしまう恐れがあります。ただし、脂肪吸引は、皮膚を切開しない方法もあります。麻酔を使用しない脂肪吸引施術なら、心臓疾患がある方でも受けられる場合がありますので、まずは一度クリニックに相談してみることをおすすめします。

アレルギー持ちの方

アレルギーの種類によっても異なりますが、アレルギー持ちの方は脂肪吸引が受けられない場合があります。手術に使用される薬剤や道具に対してアレルギーのある場合、施術中にアレルギー反応を起こしてしまう危険性があります。特に、キウイ、クリ、アボカド、バナナにアレルギーがある方は要注意です。脂肪吸引手術には、「ラテックス」と呼ばれるゴムが使用されます。アレルギーがある方は、このゴムに反応して症状が引き起こされる可能性があります。また、大豆や卵にアレルギーがある方も注意が必要です。

大豆や卵にアレルギーを持っている場合、手術で使用する麻酔薬「プロポフォール」によってアレルギー反応が引き起こされることがあります。ただし、麻酔薬は、他にも種類がありますので、別種の麻酔薬を使用すれば、施術を受けることができます。アレルギーがある方は事前に、そのことを医師に報告しておきましょう。また、麻酔薬だけではなく、アレルギーの原因となる薬や手術道具を使用せずに施術を行うことも可能です。アレルギーが心配で、なかなか脂肪吸引に踏み切れないという方は、まず医師に相談してみることをおすすめします。

極度の貧血の方

極度の貧血がある方は、切開するタイプの脂肪吸引施術が受けられない可能性があります。切開するタイプの脂肪吸引手術では、脂肪だけではなく、毛細血管や皮下細胞と一緒に大量の血液が身体から失われます。脂肪吸引手術によって失われる血液量は、健康な方であれば問題ない程度の量です。しかし、極度の貧血がある場合、深刻な事態を引き起こしてしまう恐れがあります。自分が貧血かどうかハッキリと分からない場合、施術前に血液検査でしっかりと医師に確認してもらうことが大切です。極度の貧血の方が脂肪吸引手術を受けられないのは、血液が失われることが原因です。そのため、切開しないタイプの脂肪吸引であれば施術を受けられる場合もあります。

脂肪吸引が受けられるかどうかチェックする

血液検査によって、脂肪吸引が受けられるかどうかチェックすることができます。検査では、血小板やヘモグロビンに異常がないか、肝臓や腎臓の機能は正常かどうかなどを調べます。また、血糖値や栄養状態に問題がないかどうかなども詳しく検査します。これらの検査項目で、一つでも引っかかると脂肪吸引手術ができない場合があります。血液の状態が正常ではない場合、手術による失血が原因で命に関わる危険性もあります。また、感染症を持っている場合も脂肪吸引手術が受けられない可能性があります。ただし、血液検査で引っかかっても施術方法によっては脂肪吸引が受けられる場合もあります。まずは、クリニックで医師に相談してみることをおすすめします。

まとめ

「部分痩せしたい」「今より少しだけスタイルを良くしたい」という人の方が脂肪吸引には向いています。

一方で、「全身を痩せさせたい」「体重を落としたい」という方は脂肪吸引には向いていないと言えます。

また、脂肪吸引の手術後はある程度ダウンタイムが必要になるので、手術を受けるにあたってある程度長期のお休みを確保しておくことをおすすめします。